脂漏性角化症
脂漏性角化症とは
脂漏性角化症は、皮膚の老化に伴い、主に顔や首、胸、背中などにできる良性の腫瘍です。「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれます。
症状
- 初めは平らでわずかに盛り上がったシミのように見えます。
- 徐々に大きくなり、数ミリから数センチ程度の大きさになることもあります。
- 色は薄い褐色から黒色まで様々で、表面はイボのようにザラザラしたり、少しベタついたりすることがあります。
- それ自体がかゆみを起こすことはありませんが、高さがあることで擦れてかゆくなることがあります。
- 放置しても悪性化することはありませんが、見た目の変化を気にされる方が多くいらっしゃいます。
原因
主な原因は、加齢による皮膚の細胞の増殖と考えられています。紫外線や遺伝的な要因も関与すると言われています。
治療
脂漏性角化症は良性腫瘍のため、必ずしも治療が必要なわけではありません。しかし、整容的な理由やこすれて痒みを起こす場合には、以下のような治療法があります。
- 液体窒素療法: 冷凍凝固により、病変を剥がれ落とします。
- レーザー治療: 炭酸ガスレーザーなどで、病変を蒸散させます。
- 外科的切除: メスで切り取る方法です。
- 掻爬(そうは): 専用の器具で病変を削り取る方法です。
当院では液体窒素療法を行っております。
気になるイボがあれば、お気軽にご相談ください。