多汗症
多汗症とは
多汗症は、日常生活に支障をきたすほど大量の汗をかく病気です。気温や運動に関わらず、精神的な緊張などで汗をかきやすいのが特徴です。手のひら、足の裏、わきの下など特定の部位に症状が出やすい局所性と、全身に汗をかく全身性があります。
症状
汗の量が異常に多く、日常生活に支障をきたす(例:書類が濡れる、握手ができない、着替えが多いなど)。精神的な緊張で悪化しやすい。
治療
症状や部位によって治療法が異なります。
- 外用薬:
- 塩化アルミニウム: 汗腺を塞ぎ、発汗を抑えます。
- エクロックゲル: 新しいタイプの外用薬で、汗腺の受容体をブロックすることで発汗を抑えます。わきの下に使用します。
- アポハイド: こちらも新しい外用薬で、同様のメカニズムで発汗を抑制します。手のひらに使用します。
- ボツリヌス毒素注射: わきの下や手のひらに注射し、汗腺の働きを抑えます。効果は数ヶ月持続します。
- イオントフォレーシス: 手足の多汗症に、微弱な電流を流すことで発汗を抑える治療法です。
- 内服薬: 抗コリン薬などで発汗を抑えますが、副作用に注意が必要です。
- 手術: 重症な場合に、汗腺を取り除く手術(剪除法など)や、神経を遮断する手術(ETS)が行われることがあります。
当院で処方している エクロックゲル、 アポハイドについて
エクロックゲルとアポハイドは、わきの下の多汗症に対して用いられる外用薬です。従来の塩化アルミニウムに比べ、かぶれなどの刺激が少ないとされる新しい作用機序の薬剤です。1日1回塗布することで、発汗を抑制する効果が期待できます。
多汗症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。