尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症の一つです。性器や肛門の周辺に、小さなイボ状のものが多発するのが特徴です。
原因
主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型と11型です。これらのウイルスは、性行為による皮膚や粘膜の接触によって感染します。感染力が比較的強く、一度の性行為でも感染する可能性があります。
症状
- イボの出現: 性器(陰茎、陰唇、膣、肛門周囲など)に、小さく尖ったカリフラワーのようなイボができます。色は皮膚の色に近いものから、白っぽいもの、茶色っぽいものまで様々です。
- 無症状: まれに、感染してもイボが小さすぎて気づかない、あるいは全く症状がない場合があります。しかし、無症状でも感染力はあります。
潜伏期間
感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、数週間から数ヶ月と幅広いです。平均して3ヶ月程度と言われています。
治療
尖圭コンジローマの治療は、主に以下の方法があります。
- 塗り薬: イミキモドクリームなどの免疫賦活作用のある塗り薬を自宅で使用します。
- 液体窒素療法: 液体窒素でイボを凍らせて除去します。複数回の治療が必要となることがあります。
- 電気焼灼: 電気メスでイボを焼き切って除去します。
- 外科的切除: 大きなイボや、他の治療法で効果がない場合に手術で切除します。
尖圭コンジローマは、適切な治療を行えば症状を改善させることができます。気になる症状があれば、ためらわずに泌尿器科、皮膚科、婦人科などを受診してください。